持病

ブログ小説 復讐計画書

復讐計画書 変化4

手術は局所麻酔で行われた。 細胞を少し取るだけなので、そんなに大袈裟なものではないと思っていたけれど。 いろいろな注意事項を読まされて、リスクを説明されて、同意書にサインする頃には。 ちょっと手が震えてしまったし、手術の日には夫の同伴が必...
ブログ小説 復讐計画書

復讐計画書 変化3

気付いたら白い壁に囲まれた部屋にいて。隣には夫が座っていた。久しぶりに見た夫の顔は頬がこけていて。なんだか白髪が増えておじさんになった感じがした。子どもがいないからかな?私たちはずっと恋人気分が抜けなくて。もういい年をした大人なのにどこか...
ブログ小説 復讐計画書

復讐計画書 変化2

歯科口腔外科では所見はなかったけれど。担当医が難しい顔をしていた。そして耳鼻咽喉科の検査を受けるように勧められた。何の病気、とハッキリと言われたわけではないけれど。あまり深刻そうに見えないように、けれども軽く捉えられないように。声のトーン...
ブログ小説 復讐計画書

復讐計画書 序章4

最初に気付いたのはいつもの美容室に行った時。顎の下に小さなシコリがあるなと思ったくらい。たいしたことないと思っていたけれど。気になって病院に行ってからは一気だった。それまでの生活が変わって、一番支えて欲しい時に。私の一番欲している立場は、...
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