ブログ小説 復讐計画書

復讐計画書 貴方と私3

妻の主治医は、なんとなくいけ好かない奴だった。医者だからお高くとまっているのか?人のことを頭のてっぺんから足の先まで舐めるように見やがって。どう見たって歳下の癖に。頭に来る。けれど妻のことは大事だから、こいつが主治医というなら仕方がない。...
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復讐計画書 貴方とあの女7

完全に地雷女だった。最初は一般的だった服装はどんどんおかしな方向へ変わっていくし。派手、とも違う。なんというか、チグハグな感じ?そのうち露出が多くなって、水着のような服装で会社に突撃して来るようになった。正直イイ身体では無い、しかも興味の...
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復讐計画書 貴方とあの女6

切ろう、と思ってからの興味の失い方は一気だった。もともと賭けのためで、好きなタイプではなかったこともあるけれど。こんなに急速に冷めるなんて、僕も年かな。僕は思い立ったら即行動のタイプ。用済み女はさっさと切った方が良い。僕は妻と離れたくない...
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復讐計画書 あの女の現在6

何度もアナタに迫ったのに、全然なびかない。ついこの間まではすぐに返事をくれたのに。あたしさ、カラダには自信あるんだ。今までだってどんな男も、あたしと寝たがったし金だって引っ張れた。ねぇ?あたしを抱いてみてよ?アナタは立場もあるし慎重派だか...
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復讐計画書 あの女の現在5

許せない、許せない、許せない!アナタはあたしのものなのに、我が物顔で隣に座ってる奥さんが許せない!あたしの方が若いのに、なんで?あたしの方が魅力的でしょ?あんなに優しくしてくれたのに、なんで?毎日LINEだってしてたし、電話も出てくれたじ...
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復讐計画書 嵐2

私の病室は個室に移されていて、右腕には包帯、左腕には点滴が刺さっていた。看護師さんが言うには、しばらく個室に警備員を付けてくれるらしい。あの女が私とどういう関係なのか、病院の人たちが知っているかはわからないけれど。後日警察の事情聴取がある...
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復讐計画書 嵐1

クソ女ぁぁぁ!!静かな病院に、耳をつんざく声が響いた。言葉とも聞こえない何かを叫びながら、病室のドアを勢いよく開け閉めしている音が聞こえる。術後のまどろみの中にいた私は、驚いて目を開けた。あの大声の持ち主は誰かを探しているのか、汚い言葉で...
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復讐計画書 変化4

手術は局所麻酔で行われた。 細胞を少し取るだけなので、そんなに大袈裟なものではないと思っていたけれど。 いろいろな注意事項を読まされて、リスクを説明されて、同意書にサインする頃には。 ちょっと手が震えてしまったし、手術の日には夫の同伴が必...
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復讐計画書 変化3

気付いたら白い壁に囲まれた部屋にいて。隣には夫が座っていた。久しぶりに見た夫の顔は頬がこけていて。なんだか白髪が増えておじさんになった感じがした。子どもがいないからかな?私たちはずっと恋人気分が抜けなくて。もういい年をした大人なのにどこか...
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復讐計画書 変化2

歯科口腔外科では所見はなかったけれど。担当医が難しい顔をしていた。そして耳鼻咽喉科の検査を受けるように勧められた。何の病気、とハッキリと言われたわけではないけれど。あまり深刻そうに見えないように、けれども軽く捉えられないように。声のトーン...
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