ブログ小説 復讐計画書

復讐計画書 あの女の妹3

必死で勉強をした甲斐があって、ワタシは県内一の進学校に入学できた。特待生は無理だったけれど、無利子の奨学金は借りられたし。借金は増えるけれど、自分の将来を切り拓くためだ。親には期待できないし、後悔はしていない。アルバイトも届出をして、勉強...
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復讐計画書 あの女の妹2

とはいえワタシも結局、クソ女の妹でありあの両親の娘だ。正直勉強には手こずった。蛙の子は蛙って言うしな…。だけどワタシは諦めなかった。本当は中学受験をして私立の学校に行きたかったけれど。毒みたいな母親が反対したせいで学費を出してもらえなかっ...
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復讐計画書 あの女の妹1

「拒否します。身元引受人にはなれません」ワタシはなるべく冷静にそう言った。あんな最低最悪な迷惑人間と二度と関わり合いたくないし、血の繋がりだって抹消したい。クソ女関連で警察から電話が来たのは最近のこと。どこで何をしているかは知らなかったけ...
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復讐計画書 あの子と私4

センセイの顔色の原因はコイツなんだろうなとすぐに分かった。一見優しい紳士に見えるけれど、女好きそうな、一筋縄ではいかない雰囲気。男の俺から見たら一目瞭然なのに、何でセンセイは気付かないのだろう?…やっぱり、恋は盲目なのだろうな。残念ながら...
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復讐計画書 あの子と私3

わざとらしく何度も名乗ったり、顔を見つめたり。柄にも無くアピールしたのに、センセイはまったく俺に気付かない。…俺の存在なんて、忘れちゃったのかな。検査結果も気になる部分があるし、センセイは痩せて顔色も悪い。もしかして、予後が悪い病気なのか...
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復讐計画書 あの子と私2

センセイのことはずっと好きだったけれど、それとこれとは別。俺は忙しいながらもそれなりに恋愛も経験したし、実際モテていた方だと思う。ありがたいことに勉強の才能はあったし、猛者揃いの医学部でもそこそこ良い成績をキープ出来た。遊びながらでも。映...
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復讐計画書 あの子と私1

ずっとセンセイが好きだった。たぶん初恋。家庭教師として来た時は綺麗だなって思った。いわゆる絶世の美女!というわけではないけれど。化粧っけは少ないけれど全体的に整っている顔立ち。変に染めたり巻いたりせずに、自然な感じの長い髪。シャープペンを...
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復讐計画書 再会2

「立派になったね」素直にそう思う。あどけなさの残る高校時代を知っているせいか、社会に揉まれて立派になった教え子を見ると感慨深い。人と接するのが苦手だから研究職がいい!なんて駄々をこねることもあったけれど。ちゃんとお医者さんになったんだから...
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復讐計画書 再会1

「いい加減思い出してよ、センセイ」回診に来た主治医が私を見ながら言う。看護師さんは処置の準備のために少しだけ席を外していて、今この病室には主治医と私の2人きりだ。センセイ…?私じゃなくてこの人が主治医なのに…。意味が理解できずボーッと主治...
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復讐計画書 貴方と私4

…あの子がおかしな事を言いながら出て行ったぞ、気をつけろ!仲間からの忠告の電話を受けている最中に事件は起こった。相変わらず破廉恥な格好をしたあの子が懲りずに会社に乗り込んで来て。訳の分からないことを叫んで出て行ったらしい。口の端に泡が吹い...
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