Toko Aoyama

ブログ小説 復讐計画書

復讐計画書 出会い2

私はあんまり男運がなくて。というか、私に男を見る目がなくて。夢中になった人にほど、浮気されたりモラハラされたりな人生だった。逆にたいして好きではないけれど、なんとなく付き合った人には。すぐに飽きて気持ち悪くなっちゃって。付き合うまでのゲー...
ブログ小説 復讐計画書

復讐計画書 出会い1

貴方と初めて会ったのは、社会人2年目の夏だった。少し年上で、背が高くて。見た目は普通だったけれど頭が良くて。私じゃとても入れないような有名な国立大学を卒業していた。打算、と言われればそうかもしれないけれど。私は貴方に好意を持った。貴方もそ...
ブログ小説 復讐計画書

復讐計画書 言い訳2

なんか最近、ダイエットしたみたいでさ。へぇ、可愛いじゃんって?もともと顔立ちは悪くないじゃん?いや、好きとかタイプとかそういうんじゃなくてさ、一般的によ?で、ちょっと一緒に仕事したら、結構真面目に頑張ってくれてさ。ありがたいなって。なんか...
ブログ小説 復讐計画書

復讐計画書 言い訳1

浮気とかじゃない。そういう関係じゃないから。タメ口なのはあの子がなれなれしいだけで。他の人にもそうだから、俺にだけじゃなくて。えっと…LINEは毎日していたけど。別にたわいもない話っていうか。特に何について話していたわけでもないただの会話...
ブログ小説 復讐計画書

復讐計画書 発覚4

さっきのさ、あの女からのLINEだよね?なんで貴方の出張を知ってるの?ていうか、なんでタメ口なの?一気に吐き出した言葉。思いのほか、語気が強く出た。あぁ、私、怒っているんだ。頭の中の冷静な私が、私自身を分析していた。目が泳ぐってこういうこ...
ブログ小説 復讐計画書

復讐計画書 発覚3

問い詰めようかと思った。だけど、すぐにはできなかった。気のせいかな?あの女じゃなくて、同じ名前の違う人?でもあの女のアイコンだったよね?私の見間違い?せっかく楽しみにしていた小旅行だし、台無しにしたくない。気になるけど、黙っていたら何事も...
ブログ小説 復讐計画書

復讐計画書 発覚2

その不自然な行動や目線が疑念を深くするのに。なんとか平静を装おうとする貴方にショックだったし滑稽に見えた。貴方の堂々としているところが好きだったのに。やっぱり人間って、焦ると本性が出るものだね。でも、隠そうとされるだけ良いのかな?焦ってう...
ブログ小説 復讐計画書

復讐計画書 発覚1

その日もいつものドライブ。仕事で遠出の多い貴方に便乗して、私もいろいろな場所に小旅行するのが楽しみの一つ。こういうところがフリーランスの強みだなって。いつも思ってた。貴方が仕事をしている間に。私はのんびり散策をしながら風景を楽しむ。宿はだ...
ブログ小説 復讐計画書

復讐計画書 序章4

最初に気付いたのはいつもの美容室に行った時。顎の下に小さなシコリがあるなと思ったくらい。たいしたことないと思っていたけれど。気になって病院に行ってからは一気だった。それまでの生活が変わって、一番支えて欲しい時に。私の一番欲している立場は、...
ブログ小説 復讐計画書

復讐計画書 序章3

ずっと信じてた。貴方は私が大切だって。どんなにダメな私でも、愛してくれるって疑わなかった。朝起きられないとか料理が下手だとか、至らない部分はたくさんあるけれど。それでも私のことを1番に愛してくれる存在がいるっていうことが。私の誇りだったの...
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