仲間たちと賭けた内容は単純だった。
あの子を本気にさせて、僕に貢がせるまでどれくらいかかるか?
それだけだ。
股の緩い女だろうから、ホテルに連れ込むまでの時間は賭けにならないし、面白くない。
断じて言うけれど、僕はあの子とは寝ていない。
そんな気もおきないよ、あの見た目じゃね。
どうせ援交や、もしくは風俗?
キャバクラじゃあ稼げなそうだし。
風俗だとしても、そこら辺の安い店だろうし。
変な病気でも持ってそうだしね?
気持ち悪い。
あんなのでも良いっていう男は一定数いるだろうね。
でも僕は違う。
僕に言い寄ってくる女性はたくさんいるし、僕には理想の妻もいる。
ばっちい女に手を出さなくても、
欲求は十分満たせるってわけだ。
だから「貢がせる」ことをゴールにしたんだよね。
金のために股を開く女が、どのくらいの期間で僕に陥落するのか?
落とせることには自信があったから、
あとはその期間だけ。
僕は既婚者だし、仲間も妻との仲を悪くさせたいわけではないから。
そこは考慮してもらって、猶予は3ヶ月。
3ヶ月で貢がせれば僕の勝ち。
出来なければ仲間の勝ち。
僕は勝負は0か100かで勝ちたいタイプ。
賭けている金額じゃないんだよ。
お金には困っていないしね。
単純に、僕のプライドが許さないんだよね。
負ける、という行為をさ。
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