復讐計画書 貴方とあの女1

あの子を初めて見たときの印象なんて覚えていない。
というか存在すら認知していないと思う。
それくらいどうでも良かったし、興味もなかった。
スタイルも悪ければ顔も好みじゃない。
何よりおつむが馬鹿すぎて笑える。
そんな奴をどう認識しろと?
無理だろ。

僕の人生はだいたい順風満帆。
生まれた家は金持ちだったし、いい大学いい会社、そして30代で企業した。
資金は両親の援助もあったし、
会社勤めの時の信頼もあったからそんなに波風立たずに現在まで来れたと思う。
美人でスタイルの良い年下妻は可愛い。
自分より頭が良いのはいただけないけれど、妻は僕より少し偏差値の低い大学を出ている。
これがベスト。
あまりにも馬鹿だと話が合わないし、理解力が無さすぎて辟易する。
自分より上なのはプライドが許さない。
妻は僕を尊敬しているし、僕に好かれようと自分磨きを怠らない。
そういう努力家なところも好きだ。
何より、僕に従順なところが最高だ。
打算的?
そう思われても構わない。
結婚なんて契約の意味もあるのだから。
妻の実家はうちよりも下だけれどそこそこの金持ち。
平均よりも上ではあるのに僕よりは全て下。
こういうのを妻にするのが理想だったから、
出会ってすぐに手を付けたよね。
チャンスはすぐに掴んでおかないと。

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