復讐計画書　心理1

大学では心理学を専攻していた。
第一志望の国立には受からなくて。
日程が早いからって理由で選んだ滑り止めの私立に入学することになった。
私は正直不貞腐れていて。
大学生活に夢も希望もなかった。

だけど入ってみるととても楽しくて。
何よりも勉強が楽だった。
滑り止めの大学だったのもあって。
そんなに努力をしなくても、それなりの成績は取れてしまったし。
恋愛にアルバイト、友達とオールで遊ぶとか。
まだ飲酒に関してもそんなに厳しくない時代だったから。
毎週飲みに行ってたな。
そんな毎日。

心理学は好きだったし、当時とても流行っていたから。
それだけは結構真面目に勉強した。
いろいろ学んだことはあるけれど、一番覚えているのは。
人を見るときは発言ではなく行動を見るということ。
口は嘘をつくし脳はミスリーディングをするけれど。
行動はその人の内面を如実に表しているものだから。

あーあ。
何で心理学なんか勉強しちゃったんだろう。
貴方の今の行動のどこに。
私への愛情があるのか探し当てられないや。