復讐計画書 クソ旦那の過去4

自分の子どもじゃないことは予想していた。
たいした避妊なんてしてないから可能性はあったけど、
頭の弱くて股の緩い女だから適当に金掴ませて遊んでいただけだし、
オレ以外とも関係はあっただろうし。
頑張って清純を装おうとしている感アリアリだったけど、
そんな仮面はすぐ剥がれるわな。
だいたい、本当に「大人」が初めてだったら。
自分から服脱いで誘ったりなんかしないだろうし。

打算で托卵されたことには気付いていたけど、オレはそれでも良かった。
子どもという、守るべき存在を育てることで、オレのやる気のない人生をもう一度やり直せるような気がしていたんだ。
どうせこの女は、遅かれ早かれ同じことを繰り返すだろう。
大人しく子どもの母親になるとは考えにくい。
オレの稼ぎでは子ども一人が精一杯だから、二人目を托卵されないうちに逃げないとな。
もともとコイツと長く一緒にいるつもりはなかった。
オレの人生には子供という存在が必要なだけで、こんな腐った産んだだけの女なんて必要ない。
けれどオレには子どもを産むことはできないから、産んで届を出すまでは大人しくしていよう。

思いのほか楽しかった。
世の中では托卵された男なんてバカにされる対象だろうけど。
オレは構わなかった。
たいしたことのない給料をより切り詰めて、生活費を下げて子どものために貯金した。
クソ女は不満げで外で遊び歩いていたけど想定内だ。
あとは向こう有責で別れてくれ。
こんな女でも産んだ母親側が強いのが日本の法律だから。
でっかく当ててくれないとオレに親権は転がり込んで来ないだろうからな。

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