「じゃあお前も他人に寄生して生きようとするなよ!1人じゃ食っていけるだけの生活力も無いくせに文句言うな!」
…はぁ?
急に怒鳴ってなんなの?
アンタみたいなクソ旦那のところに行くなんて、あたしだって望んでないんだけど。
もう身元引受なんてどーでもいい。
ムカついた!
あたし帰る!
「…帰るって?どこに?」
もともと住んでいたあたしの家よ!
お金ちょうだい。
タクシー代。
それで許してあげるから。
「…はっ、どの口が。お前、本当に知らないわけ?お前の家なんかねーよ、とっくに」
だからぁ、なーに言っちゃってんの?
頭おかしくなったの?
あたしの家なんだからあるに決まってるでしょーが。
鍵だって持ってるもん。
「お前、なんにも知らねーのな。おれ行ったんだよ、お前の実家。子どものドナーに適合するかもって思ってさ、頼みに行ったんだ。でも無かったよ、お前の家。借金のカタに取られて、母親も風呂に沈められたってさ」
はぁ?
バカなの?
あたしを騙そうとしてるんでしょ?
その手にはのらないからね!
だいたいママなんて風俗で働けるような歳じゃないじゃん!
いくら整形でいじりまくっているとはいえさぁ!
「それでもソコしか客取れねーから沈められたんだろ?気でもフレてんのか、奇声や騒音で相当近所と揉めたみたいだし。子どものためと思うなら関わるな、血の一滴までしゃぶられるぞって。近所の人に止められたよ」
はぁ?はーあ?
じゃああたしはどーすればいいワケ?
こんな腐った元旦那と生活しろって?
え?
じゃあアンタ、あたしを養ってくれるワケ?
言っとくけどあたし、高いからね。
お金かかるからねっ。
あたしを満足させてくれるような生活させてくれないなら、
ソッコー出てってやるからねっ!
「…こんな状況になっても自分に尽くしてもらえると思ってるなんて、お前も頭イカれてんのな」
バシッ!
ムカついて、持っていたハンドバッグでクソ旦那を殴った。
なによその目?
あたしに楯突くからよ?
そーねぇ、土下座して謝るなら許してあげる。
その代わり、あたしの言うこと聞かなさ…っ…苦しい…っ。
クソ旦那の手があたしの首にかかる。
苦しい苦しい苦しい!
離してよ!
死んじゃうじゃん!
あたし死にたくない!
死ぬならお前が死んで、
さっさと金をよこせよ!
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