復讐計画書 あの女の妹1

「拒否します。身元引受人にはなれません」
ワタシはなるべく冷静にそう言った。
あんな最低最悪な迷惑人間と二度と関わり合いたくないし、血の繋がりだって抹消したい。

クソ女関連で警察から電話が来たのは最近のこと。
どこで何をしているかは知らなかったけれど、ロクな生き方はしていないだろうなと思ったら案の定。

クソ女にはずっと迷惑をかけられていた。
我慢が出来ない自己主張女で、たいした取り柄もないのに自信満々。
気に入らない人がいるととことんイジメ抜き。
大人が止めようとお構いなしのやりたい放題。

ちょっと成長してからはそれに加えてヤラせていくらか貰うっていうバイトまでし始めた。
クソ女は自分がモテモテだと思っていたけれど、実際は違うと思う。
だって小デブだしそんなに可愛いわけでもない。
ただお金を払えばヤラせてくれるし、避妊どうこうもうるさくないみたい。
…というか、知識がないのかな?
現実の女とヤリたいけれど相手がいない、そんな男にとっては。
あんなクソ女でも需要があったのだろう。
身近な風俗嬢みたいな?
そんな感じの雑な扱いをされていた。
本人はモテモテチヤホヤだと思っていたみたいだけれど。

妹のワタシはそのせいで、何度も嫌な思いをした。
お前もヤラせろ、姉と同類だろ。
触らせろ、ここで脱げ。
身の危険を感じることは常にあったし、女の子の友人も出来なかった。
教師もいやらしい目で見てくる人と、嫌悪する人。
その二択で、誰もワタシの味方をしてくれなかった。
そんな思春期を過ごした。
だからワタシは決めたんだ。
クソ女が存在できない場所に行こうって。
ワタシは必死に勉強した。
頭の良いコミュニティに属することができれば。
クソ女に追いかけられることは絶対にないから。

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