復讐計画書 貴方と私2

端的に言うと性癖みたいなものだよね。
刺激…とういか、背徳感にゾクゾクするんだ。

妻にはシンプルだけど上質な衣服を。
もちろん生活費に糸目は付けないし、
妻が美しくいられるなら美容院もネイルもエステも好きなだけ行かせてあげる。
そのために仕事は真剣にして来たし、
社会的信用も得て来たと思う。
妻はそれなりに裕福な家で育ったせいか、
お金の使い方を心得ている。
そこら辺の成金女と違って、
見栄や華美な装飾品に散財することもない。
ゴテゴテに飾りたくるのではなく、
内面から光り輝く女性になるように努力を怠らない。
だからこそ僕は妻を信用してお金をかけるし。
僕は妻のそういうところが好きだ。

妻は自分の収入の範囲で生活しようとする。
僕の稼ぎを当てにするのではなく、
自立した考えの持ち主なところも魅力的だ。
大きな買い物のために僕のお金を使う時は必ずお伺いをたててくるし。
夫のお金を自分のもののように貪る下品な女とはわけが違う。
素敵でしょ?
そんな素敵な女性を妻にして愛されて。
信用されて頼りにされて、少しだけ依存される。
こんな王道の人生を歩みながら秘密の関係を持つ。
このゾクゾク感、わかってもらえるかな?

だけどね、あの子との関係が賭けだと話してしまったら。
スマホの中身を見せてしまったとして、仲間とのやり取りを確認されてしまったら?
きっと僕の本性が明るみに出て、
清らかな妻を汚してしまうでしょ?

僕は妻のために嘘をついたんだ。
妻を守るためなんだよ?
なのにわかってもらえないなんて、どうして?

ねぇ、自立しないでよ。
もっと泣いて、わめいて、僕に縋ってよ。
怒らないで、貴方がいないとダメなのって、私だけを見てよって僕に泣きついて。
ねぇ、ねぇ?
どうしてそんな目で僕を見るの?
君のことをこんなに愛しているのに。
僕の秘密は話さないよ?でも。
君は僕に縋ってくれないと、ダメじゃないか。
こんなの、僕のプランにないよ。

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