復讐計画書 貴方と私5

最低な人間だと思われるのを覚悟で妻に打ち明ける。
仲間と賭けをしたこと。
ちょっとした出来心の娯楽だったこと。
やましいことは一つもなくて、そんな気持ちも1ミリもなかったということ。
遊びの賭けのつもりがとんだ地雷女だったことで、自分も困惑していてすごく後悔していること。

土下座して謝って、それで信じてもらえたかは不明だけど。
妻には一生をかけて償っていくつもりだし、どんなに、何度責められても決して文句は言わないと心に決めた。
他の火遊びについては流石に黙ったままだけれど。
僕は憑き物が落ちたように、もう遊びたい気持ちがなくなってしまった。
今までは妻を愛していても火遊びは別腹だったのに。
浮ついた気持ちはまったく起きないし、むしろ嫌悪すら感じる。
どの口がって感じだよね。
きっと誰も信じてくれない。
だけど本当にそう思う。
それだけ妻を愛しているって心から認識したせいなのか。
痛い思いをして学んだからなのか。
どうしてなのかは僕にも分からないけれど。
お金と時間を盾に遊んでいた頃の自分を後悔していて。
その罪悪感に今は押し潰されそうだ。
今ひとつ自分を信じきれない僕は。
この贖罪の気持ちが一生続くように願うよ。
妻が僕を許してくれなくても。
共に人生を歩んでくれるなら、永遠に苦しくてもいい。

妻にはストーカーとしてあの子を訴えることを伝えたけれど。
「貴方も賭けをしていたなら同罪なんじゃないの」と冷たく言い放たれた。
だけど職場関係で露出をしたり危害を加えて来たりと。
迷惑をしていたことは事実なのでそれを伝えて。
そして二度と妻が危険な目に遭わないように。
接近禁止令を出してもらうことにした。
たいした効力がなくても、無いよりはマシだ。
せっかく自由な仕事をしているんだし。
僕が全力で妻を守る。
そう決めたんだ。

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