復讐計画書 貴方とあの女4

心の中では汚い女だなと思っていたけれど。
僕も長年社会人だし、一応社長だからね。
顔や態度には出していないはずだし、
本音は妻と一握りの仲間にしか話していない。
妻は僕を信用しているからスマホチェックなんてしていないだろうし。

女性を口説くためのテクニックと貢がせるためのテクニックは別だと思う。
貢がせるためには、まず自分が貢ぐというのが僕の持論だ。
会ったら会話をし、プライベートでも連絡を取り続ける。
たわいもない内容で良い、というか、むしろそれがベスト。
「日常を共有する」という錯覚を味合わせるのが目的だからね。
プレゼントだって、最初は小さなもので構わない。
スタバの新作とかLINEのスタンプとか、小さな花束。
そしていよいよ僕に気持ちが傾いて来た頃に、ちょっと高価なプレゼントと食事。
「いつも頑張ってくれているお礼」なんてね。
それから「2人のお揃いなんて良いよね。僕にプレゼントして欲しいな。君からの気持ちが欲しい」とハッキリ伝える。
これがいつもの僕のやり方。
どう?
完璧でしょ?
言っとくけど負け無しだよ。

言質を取られないように、
好きだとか付き合おうとか、そういう言葉は一切言わない。
伝えるのは感謝の気持ちだけ。
ありがとう、助かるよ。
これでだいたいの女の子は勘違いする。
遊び終わった後?
そんなのどうとだってなるよ。
嫌なら切れば良いし、ポテンシャルがあるなら引っ張れば良い。
でもあの子はお払い箱かな。
僕は綺麗な子が好きだからさ。
うまーく理由を付けて、
他の男を紹介してやればそっちになびくでしょ。
ま、どうせパートだろうし、辞めさせるのなんて簡単だしさ。

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