問い詰めようかと思った。
だけど、すぐにはできなかった。
気のせいかな?
あの女じゃなくて、同じ名前の違う人?
でもあの女のアイコンだったよね?
私の見間違い?
せっかく楽しみにしていた小旅行だし、台無しにしたくない。
気になるけど、黙っていたら何事も起きない?
やっぱり無理だ。
無かったことになんてできない。
逡巡したのは30分くらい。
貴方のほうから説明してくれることを微かに望んでいたけれど。
私が何も言わないことをいいことに、
サラッと隠蔽しようとするその態度に幻滅した。
なーんだ、私のことが大切じゃなかったんだ。
ずっと私に嘘をついていたんだ。
弁明する気概も無いんだ。
驚きと悲しみで、涙も出ない。
知りたいような知りたくないような。
だけど貴方から何も言われないことには腹が立った。
今まで幸せだったことも、
守られていると思ったことも。
全部陳腐なデタラメに思えた。
私もなかなか嫌な女だね。
復讐計画書 発覚3

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