ずっと信じてた。
貴方は私が大切だって。
どんなにダメな私でも、愛してくれるって疑わなかった。
朝起きられないとか料理が下手だとか、
至らない部分はたくさんあるけれど。
それでも私のことを1番に愛してくれる存在がいるっていうことが。
私の誇りだったのに。
あぁ、崩れ去るのって本当に一瞬なんだ。
こんなに悲しくて辛いのに。
嗚咽がもれても涙が出ない。
その時に気付いていれば、今頃こんなところでこの文章を書いていなかったかもしれない。
これは復讐計画書。
私には失うものなんて何もないの。
ずっと続くと思っていた愛情も、平穏な日々も。
全部失ってしまったのだから。
この閉ざされた空間の中に、
存在しているのは私と無機質な白い壁だけ。
この壁をキャンバスにして。
汚い色をぶちまけてやりたいのに身体が動かない。
悔しい。
復讐計画書 序章3

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