貴方と初めて会ったのは、社会人2年目の夏だった。
少し年上で、背が高くて。
見た目は普通だったけれど頭が良くて。
私じゃとても入れないような有名な国立大学を卒業していた。
打算、と言われればそうかもしれないけれど。
私は貴方に好意を持った。
貴方もそれは同じだったみたいで、
出会って1週間後にはメールが来た。
公私混同はいけないのかもしれないけれど。
周りは皆、私たちのことを応援してくれていたと思う。
たまたま共通の趣味があり、
仲が深まるのに時間はかからなかった。
私は正直、ただの恋愛はこりごりで、次は絶対結婚するって決めていたから。
優しく見守って手助けしてくれる貴方との時間は。
これからずっと穏やかな人生を送るための福音のように感じた。
何も言わなくても伝わる感じとか。
なんとなく安心できる空気感とか。
結婚するならこういう人がいいなって漠然と思っていた。
そんな貴方を見つけた瞬間だった。
復讐計画書 出会い1

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