復讐計画書 依存2

睡眠時間は3時間くらいだったと思う。
ネット検索がやめられなくて、
眠いのに、目が冴える。
途中で意識を失うように寝て、起きて、ネット。
その繰り返し。
夫が心配して様子を見に来たけれど、
無視をし続けるとそのうち寝室から出て行った。
貴方に私を心配する資格なんてない。
裏切り者。

カフェに行かない?
アフタヌーンティーに行きたいって言っていたよね?
朝の散歩なんて一緒にどうかな?
仕事の休みを取って、旅行に行こうか?

少し前ならワクワクするような提案にも、
まったく心が動かない。
あの夜に湧き上がった激しい感情が。
なくなったわけではないはずなのに。
あまりにも大きすぎて受け止めきれないと思ったせいか。
今は驚くほど静かな気持ちになった。
その代わり、何も感じない。
何にも感動しないし、
何かしたいとも思わない。
普通に仕事はできるし、職場の人と会話もする。
その時にあの女の話が出ることもあって。
それも普通の受け答えをする。
私の形をしたロボットが日常生活を送ってくれて。
私は夜中にだけ起き出してネット検索をする。
私であって私でないような、そんな生活。

貴方は泣き出すし。
ものすごく謝られるけれど。
響かない。
何も感じない。

何かを感じた瞬間、
この世から消えたくなりそうで感じたくない。

貴方に愛されていることが私の自信だったのに。
それが崩れてしまった今、
私を支えるものなんてないから。

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