復讐計画書　クソ旦那の過去3

よくニュースとかで流れている、酒に薬を混ぜられたってやつ。
店の女の子に金掴ませて、オレの酒に盛ったんだと。
泥酔したオレをホテルに突っ込んで、その隣の部屋であいつらもイタシテたっていうんだから、良い度胸だよな。
あー、なんでオレ、見破れなかったんだろう。
…たぶん、自分に興味がなかったからだな。

つまらない人生。
人の言いなり、流されるまま。
自分で考えることを忘れて、引かれたレールがどこなのかを確かめるだけの人生。
怒りよりも、自分に呆れる気持ちが強くてオオゴトにはしなかった。
てか今思えば、訴えればいくらか取れたよな？
今からでも遅くないなら告訴するか。
金が必要なんだ。
初めて守りたいと思った存在。
可愛くて可愛くて、目に入れても痛くない。
この子を守るためには悪にもなる。
どこかの歌のワンフレーズみたいだな。

離婚した後は適当に遊んで、
ローンはあったけれど元々生活費が高い方ではないから。
もう恋愛や結婚はコリゴリだったし、お金で解決するレンアイゴッコを楽しんだ。
そんな中で出会ったのがアイツだ。
後にオレに天使を出会わせてくれる、悪魔みたいなクソ女。