復讐計画書 クソ旦那の過去1

自分にこんな強さがあるとは思わなかった。

思えばずっと押し切られてきた人生。
進学は親の言いなり。
なんとなくで周りに同調して塾に通い。
学校と親の言うがままに志望校を決め。
就職も親の気にいるものの中で受かった場所にした。
自分の考えや気持ちというものが無いわけではないと思うけれど。
だからといって誰かに反抗したり、異議を唱えたりすることにメリットを感じない。
どうせそんなにやりたいわけではないのだから、だったら波風たてずに。
言われるがまま、望まれるがままの道を歩んだ方が。
お互いに幸せなのではないかと思う。

一度目の結婚は外堀を固められた感じだった。
ブスでも美人でもない、普通の女性。
性格も普通で、特に趣味が合ったわけではないけれど。
向こうもオレには情熱が無かったと思うし。
まぁなんとなくで、なんとなくの、職場結婚。
お互いの給料はだいたい把握していたし、
周囲に勧められるがままの住宅ローン。
このまま子どもでも出来て、なんとなーく人生を歩んで行くんだろうなと思っていた矢先に。
職場の先輩にキャバクラに誘われて、断れなくて付いていくことになる。
散々飲まされて、ワケがわからなくなって。
気付いたらその時の女の子とホテルにいたんだ。
さすがに焦ったよね。

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