復讐計画書 あの女の過去8

そんなの、適当に気の弱そうな男に迫って結婚しちゃえばよくない?

それが母の答え。

ってゆうかぁ、あんたもそんな感じで産まれたわよぉ?

…え?
私ってパパとママの子どもじゃないの?

違うわよぉ。
父親なんて誰か知らないわよぉ。
だってアタシ、あの頃モテモテだったしぃ。
ま、万が一ってことで、あいつが父親の可能性もあるかもね?
一応計算して迫ったんだから。
妊娠週数ってやつ?

…じゃあさ、妹もパパの子ではないの?
ママはさ、いろんな人とヤッてたんでしょ?

それは違うわよぉ。
妹はあいつの子よぉ。
だってあの頃のアタシはあいつの金に夢中だったしぃ、
あんたを産んですぐに妹を妊娠したんだから、あいつしかいないわぁ。

…結構衝撃だった。
てことは?托卵ってやつ?
あたしが父親だと思ってた人は本当の父親ではなくて、
あたしは誰の子どもかもわからないってこと?
…でもさ、それでも産もうとしてくれたってことは、少なくてもあたしに対しての愛情はあったわけだよね?

そぉんなものあるわけないじゃない。
堕ろす金がなかっただけよぉ。
だいたいもう堕ろせる時期でもなかったしね。
アタシは性病うつされるなんてヘマしないからぁ。
しょうがないから産んだってワケ。
なによぉ。
育ててやったんだからいいでしょぉ?

…パパはそのこと知ってるの?
あたしが本当の子どもじゃないって。

もちろんよぉ。
だから出て行ったんでしょぉ?
アンタなんかいらないってさ。
感謝してよねぇ?
家も当面の生活費もアタシがぶんどってやったのよぉ?
ま、ずっとなんとなくは察してたみたいだけどねぇ?
もう付き合いきれないって。
どの口がって感じよねぇ?
あのクソジジイ。

…理解が追いつかない。

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