「すぐに移植が必要なわけじゃない。だけどその時が来たら動けるように、準備しておきたいんだよ、な?」
だーかーらぁ、な?って何よ?
あたしは嫌よ?
なんでそこら辺の子どもにあたしの大事な時間をあげなきゃいけないわけ?
だいたい検査って痛いんでしょ?苦しいんでしょ?
やーだってば。
それに、もし検査が合格?何?合ってたとして?
あたしはやらない。
何を検査するのか知らないけど、あたしの大事な身体を切り刻んで他人になんて渡すわけないでしょ?
ばっかじゃないの!
「切り刻むなんて…。検査にそんな難しいことはないよ、痛みだってない。実際に適合したら、移植の時は少し時間を拘束することになるけど…」
は〜あ?
ただ子どもを産んだってだけでそんな犠牲をあたしに払って?
だいたい欲しくなかったんだってば、こんな子!
堕ろせないから仕方なしに産んでやっただけ!
あたしがもっと早く気付いていたら産まれてくることもなかった命なワケだし、
それがその子の運命なんじゃないの?
他人に寄生しないでさぁ、自分で生きていけっつーの。
それができないなら、
とっとと死ね。
復讐計画書 あの女の現在9

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