ダメ元で托卵した元旦那に連絡してもらったら、迎えに来てくれた。
やっだー、やっぱりあたしが忘れられなかった感じ？
でもアンタの元に戻る気は無いんだよねぇ、あたし。
だけどさ、なんか身元引受人のところにいて更生してるふうに見せないと、
あたしヤバくなっちゃう感じ？
しばらくは大人しくしておくかぁ。
こういうところきちんとしておかないと、
あの人は社会的立場もあるし、あたしを迎えにこれないもんね！
あたしってばいい子すぎない？
やだー、次会ったら愛されすぎちゃうかも？？
あたしはいつでもウェルカムだけどっ。
ルンルンのあたしを尻目に、浮かない顔で一歩後ろを歩く元クソ旦那。
ったく、辛気臭いわね。
アンタなんかと連絡取りたくなかったけど、仕方なしに電話しただけだっつーの。
あー、しばらくこんな奴と生活しなきゃいけないなんて、腹立つー。
「…子どもが病気なんだ」
…は？
やっと口を開いたと思ったら何よ？
子どもって？
あぁ、あの托卵の子か。
病気って何よ？風邪でもひいたってか？
アンタが看病すれば？
「骨髄移植が必要で、でも当然ながらおれはドナーになれなくて。だっておれの子じゃないから」
イショク？
なにそれ？
なーんか聞いたことある気もするけど、よく分かんない。
ま、簡単に言うと障がい児ってワケね？
あー、はいはい、そんな子いらないから。
ってかそんな子じゃなくても子どもはいらないけど、
大きくなって大金稼ぐようになったら面倒みさせてやってもイイかな？
ま、無理だろうけど！
「オマエの子であることは確実なんだから、検査を受けてくれよ。赤の他人よりも適合率は高いはずだろ？そのためにオマエなんかを引き受けたんだよ」
は？
オマエなんかってなによ？
何様だっつーの！
だいたい赤の他人の子どもなら逆に助けなくていいじゃん？
お金もかかるしさ、そのうち死ぬんでしょ？
ならほっとけばいいじゃん？
なにムキになってんのよ？
わけわかんない。
ブログ小説 復讐計画書
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