復讐計画書 あの女の現在3

パパ活はすぐにクソ旦那にバレた。
まぁ当たり前。
あたしの持ち物にブランド物が増えたし、お酒を飲んで帰ることも多かったから。

…子どもがいるのに!

だから何?
こんな子ども欲しくなかった。
できちゃったから産んだだけ。

…それでも母親なのか!

言っとくけどね、産めば全員母親だから。
男だって仕込めば父親でしょ?
世の中には責任を果たしていない父親なんてたくさんいるのに、
なんであたしばっかり責められなきゃいけないわけ?
女だからって。

…2人で頑張っていくって決めただろ!

それなんだけどさぁ、完っ全に的外れだったんだよね。
こんなにお金がないと思わなかったし、
こんなにつまらない男だと思わなかった。
あたしはもっとキラキラして刺激的な人生を送りたいわけ。
こんな日常誰にも自慢できないじゃん?

…もういい、出て行け!
この子は俺が育てる!

息巻いてるところ悪いけど、
その子、あんたの子どもじゃないと思うよ?
だってさ、あたし、パパ活常連だもん。
え?まさかあんな嘘信じたの?
ほんとバカだね。
誰の子かなんて知らないよ。
そんなのわかってたらそいつに言うでしょ。
とりあえず金づるが欲しかっただけよ。
こんなに上手くいくなんて思わなかったけど!
別に出て行くのはいいけど、
子どもは置いていくからね?
戸籍上はあんたの子どもなんだし、問題ないでしょ?
あたしはその子、いらないから。
あんたもいらないなら、そこら辺の施設とか、そういうところに放り込んどけば?

…人でなし!

はいはい、何とでも言えば?
あーめんどくさい、考えるのも。
そもそもちゃんと考えるとか人と向き合うとか。
そういうのが本っ当にめんどくさい。
あたしは今の気持ちで生きてるわけ。
今までだってそうだったし、これからもそのつもり。
問題なんて起きたら、そこから逃げればいいだけじゃん。
説教すんな。
ムカつくんだよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました