復讐計画書 あの女の妹2

とはいえワタシも結局、クソ女の妹でありあの両親の娘だ。
正直勉強には手こずった。
蛙の子は蛙って言うしな…。
だけどワタシは諦めなかった。
本当は中学受験をして私立の学校に行きたかったけれど。
毒みたいな母親が反対したせいで学費を出してもらえなかった。
自分にはお金を使うくせに、娘には渋る嫌な女。
しかも使い道はケバい服とか下着とか。
香料の強い変な色の化粧品とかメンテナンスという名の整形とか。
そんなものより娘の学費を出してくれる両親の元に産まれたかった。
子どもが親を選んでくる?
嘘だ。
ワタシはこんな両親の元に産まれたいと思ったことなんて、1ミリもないのだから。

中学生ではマトモなアルバイトもできないし、親がお金を出さないのなら諦めるしかなかった。
ワタシは必死で勉強して、県内一の公立の進学校を目指す。
できれば特待生がいいけれど、奨学金も調べた。
入学してしまえばアルバイトで生活費を稼ぐこともできる。
本当はアルバイトは禁止だけれど、特定の条件を満たして届け出をすれば認めてもらえる事も事前に調べた。
ワタシは必ずこの家を出る。
親も姉も、家族は全て捨てる。
今までのクソみたいな人生を丸ごと捨てて、新しい自分として生きて行きたい。
そのために我慢した。
クソ女の妨害にも耐え、周囲の好奇な目線にも耐え、理不尽な噂にも耐え、とにかく努力した。
ワタシの人生はワタシが切り開く。
そう決めたんだ。
凡人なワタシにはイバラの道だったけれど、
環境を変えるためには努力するしかなかった。

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